
抱えていた問題
- 新規出店が難しくなっている
- 門前モデルに依存した成長戦略は、もう描きにくい
- 好条件のM&A案件情報が入ってこない
相談事例
新規出店の環境は、ここ数年で確実に変化しています。
都市部では競争密度が高まり、立地だけで差がつきにくくなってきました。
門前依存のモデルも、医療提供体制や処方動向の変化を受け、以前のような再現性のある戦略とは言えません。
一方で地方では、人口減少や処方枚数の減少により、市場規模そのものを慎重に見極める必要があります。
さらに、制度上の評価軸も、特定医療機関への依存や立地偏重を前提としない方向へと整理されつつあります。
つまり、どのエリアであっても、出店すれば自然と患者が集まり成長できるような単純な構造ではなくなっています。
それでも、
「売上を伸ばすには、店舗数を増やすしかないのではないか」
「拡大しなければ、取り残されるのではないか」
という焦りは消えません。
しかし、実際には、店舗数の増加がそのまま収益力の向上につながるとは限らない局面に入っています。
出店による規模拡大を続けるべきか、それとも別の選択肢があるのか。
成長戦略の前提そのものを整理したいというご相談でした。
解決方法
「増やす前提」を一度ほどく
まず、現在の収益構造とエリア戦略を整理しました。
店舗数の増加が収益力にどの程度寄与しているのか、人材確保の難易度や固定費構造も含めて可視化。
制度の評価軸や処方動向の変化を踏まえ、拡大が目的化していないかを確認しました。
成長を「店舗数」以外で測ってみる
規模拡大だけでなく、既存店舗の生産性向上や機能強化、エリア再編といった選択肢を整理します。
その延長線上で、資本提携や事業譲渡という形で企業価値を高める可能性も含めて検討しました。
「持つ店舗を増やす」発想から、「企業価値を高める」発想への転換です。
売却は「撤退」ではなく「戦略」として位置づける
一定規模まで拡大した法人にとって、売却は縮小ではなく次の成長ステージに進む選択肢となります。
外部環境が変化する局面では、自社単独で拡大を続けるよりも、より大きな資本のもとで事業を発展させる方が合理的なケースもあります。
店舗数ではなく、将来価値をどう最大化するかという視点で整理しました。




