
「事業者として地域包括ケアシステムに関わるためにすべきこと」について、2回に分けて解説します。
本コラムでお伝えする内容
今回は「1」「2」「3」を解説いたします。- 今更だけど、地域包括ケアシステムって何?
- なぜ地域包括ケアシステムが必要なの?
- 地域包括ケアシステムは実現しつつあるの?
- (次回)どうしてサ高住の整備が進まなかったの?
- (次回)どうすれば事業者として地域包括ケアシステムに関われるの?
1.今更だけど、地域包括ケアシステムって何?
ご存じの方は多いかと思いますが、改めて振り返ってみましょう。「地域包括ケアシステム」とは医療や介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で自分らし い暮らしを続けることができるよう住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域を創る、その仕組みのことです。2.なぜ地域包括ケアシステムが必要なの?
ご存じの通り、地域包括ケアシステムの中心となるのは「住まい」です。

3.地域包括ケアシステムは実現しつつあるの?
地域差はありますが、答えは「No」です。ここまでお読みいただくと「社会的入院を避けるために退院となった人は、本当に在宅で暮らせるの?」「人手不足なら、なおさら施設のように集まって住んでもらう方が良いのでは?」と思われた方も多いのではないでしょうか。その通りで、個人宅で医療・介護を受けることは簡単ではありません。それほど重い介護を必要とはしていなくても「1人で暮らすのは不安。」という方も多くいらっしゃいます。また、事業者側としても1軒1軒の個人宅を回って医療・介護サービスを提供することは非効率でありそのための人員を確保するのも中々難しいものです。そこで進められたのが、集合住宅の整備です。特にサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)については、2020年までに60万戸の整備を目標としていました。しかし、実際には2019年時点で約25万戸に留まっている状況です。地域包括ケアシステムの中心になるのが住まいですから、高齢者が安心して暮らせる住まいが整備されなければ、地域包括ケアシステムを構築することはできません。整備状況から考えると、地域包括ケアシステムというよりもむしろ、地域包括ケアシステムを進めるための準備(=集合住宅の整備)が遅れていると言っても良いかもしれません。ではなぜサ高住の整備が進まないのか・・・そして、どうすれば事業者として地域包括ケアシステムに関われるのか・・・次回のコラムで、その理由や対応を解説していきます。次回のコラムは、こちら補足
高齢者向け住宅の都道府県状況も国土交通省のサイトに掲載されています。お住まいの地域はいかがでしょうか。




