
前回に引き続き「事業者として地域包括ケアシステムに関わるためにすべきこと」について解説します。
本コラムでお伝えする内容
今回は「4」「5」を解説いたします。- (前回)今更だけど、地域包括ケアシステムって何?
- (前回)なぜ地域包括ケアシステムが必要なの?
- (前回)地域包括ケアシステムは実現しつつあるの?
- どうしてサ高住の整備が進まなかったの?
- どうすれば事業者として地域包括ケアシステムに関われるの?
前回のコラムで解説したポイント
前述の「1」「2」「3」を解説いたしました。ポイントは下記の通りです。- 地域包括ケアシステムの中心となるのは「住まい」である
- 個人宅への在宅医療・介護の提供には限界がある
- そのため高齢者が安心して暮らせる集合住宅を整備する必要がある
- サ高住の整備が予定より大幅に遅れている
4.どうしてサ高住の整備が進まなかったの?
ここからは、地域包括ケアシステムの中心となり得る住宅として整備を進めてきたサ高住の整備進捗が予定より大幅に遅れていることを紐解きます。整備が進んでいない1番大きな要因は「入居費用の高さ」であると考えています。かといって入居費用を下げることができない理由が制度上に隠れているのです。まず、サ高住の入居費用についてご説明します。

5.どうすれば事業者として地域包括ケアシステムに関われるの?
今後、事業者として地域包括ケアシステムに関わるには、つまり、地域包括ケアの中で顧客にサービスを提供するには、上記のような高齢者の集合住宅と繋がりを持つ必要があります。ところが、 ここまでにご説明した通り、その集合住宅の整備が進んでいない状況です。また、既に在宅サービスを提供されている事業者の皆さまの中には経験されている方も多いように、集合住宅と繋がりを持つための営業活動も簡単なものではありません。そこで1つの有効な方法としてご提案しているのが、この「自ら集合住宅を建てる」ということです。地域包括ケアシステムは今後も進めるべき政策です。そのためにはサ高住のような集合住宅が不可欠です。ただ、サ高住の制度(設備基準)は、事業者にとって厳しいものであり、苦労されている例を多く見てきました。この制度上の課題は既に国土交通省のサイトにある検討会でも取り上げられています。https://www.mlit.go.jp/common/001117974.pdf 出典:国土交通省 – サービス付き高齢者向け住宅の整備等のあり方に関する検討会(第 6 回) 資料3 園田意見書(2016.2.2)(2ページ下部~3ページ)
今後は、制度だけにとらわれず、高齢者の収入の範囲内で安心して住める住宅を、事業者の無理のない方法で提供する策を追求する必要があります。



