
報道からは既に2ヶ月ほど経過しているのですが、私どものクライアントなど各方面より話題になることが多いため、「サ高住に対する監視強化」を今回のテーマとして取り上げます。
どのような報道がなされているのか
報道詳細については各報道機関の記事をご確認頂きたいのですが、まとめると、以下の内容です。- サ高住では、介護サービスを過剰に提供しているケースがある
- それらのケースでは、不適切な利益獲得を行っている可能性がある
- 介護保険の財政悪化や、利用者の自己負担増に繋がりかねない
- そのため、厚労省は監視を強化するシステムを導入する方針である
- 監視対象は、限度近くまで介護サービスを受けている利用者が多い事業所
- 具体的には、介護保険限度額の9割超の介護計画を出している事業所
- 不適切なケースでは、介護報酬の返還を求めることまで想定される
報道を受けて、話題となっているポイント
- この件を皮切りに、介護保険への締め付けが厳しくなるのではないか
- サ高住以外の介護事業には、どのような影響があるのだろうか
- サ高住にとって厳しい環境となった場合は、高齢者の住まいはどうなるのか
- 当方がご提案している高齢者のお住まいへの影響はあるか
- 介護報酬は、今後どのような流れを辿るのだろうか
私どもがお答えしている見解
サ高住への影響について報道の通りであれば、一部の事業所では、改善や報酬の返還を求められるなどオペレーションの変更や、事業収入の減収などが起こり得ます。もちろん、適切な事業運営をされている事業所が大半ですので、あくまでも、厚労省がいうところの不適切なケースに限って、となります。ただ、先々を考えると不適切なケースの抑制をする目的で、関連する介護報酬が、実質的なマイナスとなることも考えられます。弊社がご提案している「高齢者の住まい」への影響について短期的な視点で考えるなら、「影響はない」か「ややプラス」と考えられます。そもそも、今回の対象は「不適切なサービス提供」を行っている「サ高住」や「居宅介護支援事業所」であり、いずれも該当しません。また、ケアプランも必要十分であり、過度な提供を行っていないため、影響はないと言えます。むしろ、サ高住の在り方の変化により、ご利用者様が弊社ご提案事業を含むその他の住宅・施設へ、移るなどあれば、あるいは「ややプラス」と言えなくもありません。中長期的な視点で考えるなら、「プラス」と考えられます。今回の問題の根本にあるものは、多額の介護保険収入を前提としなければ運営が成立しない、そのような構造となっている住宅系サービスの存在です。- 高額な建築コストを回収するためには、収入を大きくしなければならない
- ただし、賃料を高くすると利用者を集めることができない
- したがって、利用者の自己負担を少なくできる保険収入を増やす
- 必要十分な規模設備とすることで初期投資額を抑えている
- そのため、事業者利用者の双方に無理のない賃料設定にできる
- したがって、過剰なサービスを前提とする必要がない




