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高齢者向け住宅の建て方のポイント「維持管理費」を見逃さない

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介護
# 地域包括ケアシステム# 高齢者住宅

日本の医療介護業界は西高東低と言われておりますが、弊社の支援する高齢者向け住宅事業も、2年前(注:2019年頃)までは関西がメインでした。しかし、近年では関東でも広がり始めています。
今回は、高齢者向け住宅を建てる時のポイントについてお伝えします。

見逃しがちの「維持管理費」とは

家電を購入する時を想像してみてください。購入時の初期費用だけでなく、実際に使う際の電気代を比べて検討することは、賢い買い方だと思います。高齢者向け住宅の建て方も同じで、建てる際の初期費用だけではなく、その後の「維持管理費」も合わせて全体の収支を考えることが大切です。高齢者向け住宅は、見た目が似ている建物も多いですが、細かい工夫で差を付けていることが多くあります。将来に掛かる「維持管理費」を少なくするために、内装の仕様や建材の選び方が大事で、運営側が支出を減らすことはもちろんですが、利用者退去時にお支払いいただく修繕費を減らすことを、もう一つの狙いとすることができます。弊社が支援している高齢者向け住宅事業のように、入居者と一般賃貸契約を締結する住宅では、本来、退去時に一般的な賃貸住宅と同じように、修繕費を請求することができます。しかし、短期入居の受け入れがあるため、こまめな修繕は入居者にとっても運営側にとっても負担が大きくなります。また入居者が認知症の方だったり、契約・解約の際、入居者本人ではなく、その家族とやり取りされるケースが多かったりするため、理解を得られにくい状況があります。全国消費生活相談員協会のレポートでも取り上げられたように、高齢者向け住宅で退去時の修繕費によるトラブルが多発していることは事実です。『 老人ホーム関連トラブル100番報告書 』出典:公益社団法人 全国消費生活相談員協会(平成27(2015年)年9月)このような利用者退去時のトラブルを予測して、維持管理費が少なく済むような建て方を工夫することは、コスト削減とともに住宅の評判を守るための対策でもあり、収益の向上に繋がります。また、建物や設備の維持管理費以外に、人件費など運営コストとの関係という側面から考えるのも大切です。その考え方のもと、初期投資が多少掛かるとしても導入した方が良い設備があります。

高齢者向け住宅の運用効率を高めるための事例

一つの例として、弊社が運営を支援している高齢者向け住宅の共用部分に、監視カメラの導入をお勧めしております。撮影している画をタイムリーにモニターに映し、職員だけではなく、入居者にも見えるようにしています。このシステムには、いくつかの使い方があります。
  1. 人探しや住宅内の移動などの無駄な時間を減らすための対策一階にいるスタッフは、二階三階にどのスタッフがいるかを把握し、連絡して作業をお願いすることなどができます。
  2. 入居者の監視スタッフが居ない共有部分で転倒などの事故が起きた時、いち早く気づけることです。過去、モニターの前にいた入居者がリアルタイム画像を見て気付いて、スタッフに伝えた事例もあります。
  3. 本部にいる管理者がリモートで録画を見ることが出来る機能この機能を利用して職員の動きを分析し、オペレーションの効率化を考える機会になります。
以上、高齢者向け住宅を建てる際、意識すべき「維持管理費」について少し触れました。以前のコラムにも紹介したように、弊社は「年金内で暮らせるような高齢者向け住宅」というコンセプトの下で高齢者向け住宅事業の支援を行っています。高齢者に本当に必要なものは?住まいの考え方これを実現するために、初期投資と運営開始後の「維持管理費」を全体としてみて、綿密な計画を立てるのはとても重要だと考えています。

この記事を書いたコンサルタント

私たちCBリサーチは、医療・介護・福祉業界に特化した「戦略コンサルタント」として「地域包括ケアシステム」に沿った戦略構築と実行支援を行い、お客様の未来を共創する会社です。様々な新規事業展開をワンストップで共創します。
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