
「地域包括ケアシステム」という言葉を、皆さんは耳にされたり、実際に会話のなかで使うことも多いかと思います。使いやすい言葉ですが、実は内容の本質を知らないという声も多くいただきます。
今回は、「地域包括ケアシステムってそもそもなに?」という疑問にお答えします。
地域包括ケアシステムの目的
地域包括ケアシステムとは、一言で言うと「高齢者の支援を目的とした総合的なサービスを地域で提供する仕組み」です。国は団塊の世代が75才以上を迎える2025年を目途に、住まい・生活支援・介護・医療・予防が一体となったシステム構築を目指しています。但し、全国均一のシステム構築では目的達成が出来ないのが実状です。人口密度の高い都市部と人口減少の傾向が顕著な町村部では、高齢化の進展状況や課題が違うのがその理由です。地域包括ケアシステムのあり方は、各地域によって変えていく必要が求められています。各地の状況に合わせ、以下課題をクリアにしていくことが地域包括ケアシステムの目的となります。地域包括ケアシステムの目的
- 少子高齢化社会に対応する医療・介護サービスの変革
- 高齢者が在宅で生活できるように整備していく
- 地域格差をなくす
地域包括ケアシステムは「公助」「共助」頼りからの脱却
皆さんご承知の通り、日本は医療制度が非常に整った国です。私個人としては、日本の医療制度は20世紀を代表する発明と考えています。非常に優れた制度なため、「公助」「共助」で社会が成り立ってきた経緯がありますが、少子高齢化や国力の低下により、国としての財源も余裕はなくなり「公助」「共助」だけでまかなうことが困難になりつつあります。さらに核家族化が進んだことで、古き良き日本の文化「互助」も薄れてきています。そういう側面から、私たちには「自助」の動きが求められている状態です。| 公助 | 生活困窮者の支援を目的として行政が主導する生活保障制度や社会福祉制度 |
|---|---|
| 共助 | 介護保険・医療保険サービスといった制度に基づく相互扶助の仕組み |
| 互助 | 家族や親戚、知人などが互いに助け合い、生活課題を解決していくこと |
| 自助 | 介護予防や健康寿命を伸ばすことなどを目的とした自分自身で行うケア |




