
令和4年時点における介護職の離職率は14.4%で、全産業の15.0%と大きな差はありません。「介護職は離職率が高い」というイメージを持たれがちですが、近年は大幅に改善していることがわかります。介護職員の退職理由としてよく耳にするが一般的な要素に基づいて、以下の3つです。
- 体力的負担の大きさ:介護職員は、介護を行うため、身体的な負担が大きい仕事です。寝たきりの方や移動が困難な方のケアは特に力仕事が多く、継続して働くことが困難に感じる場合もあります。
- 給与面の不満:訪問介護職員の給与は、他の医療職に比べて低いことがあります。長時間労働や夜勤などの不規則な勤務も多く、それに見合った給与を得られないと感じる方も少なくありません。
- 仕事のストレス:介護職員は、職場での人間関係や、利用者様やご家族様との関係性・家庭環境など、様々な要素と接することがあります。そのため、時には家族とのコミュニケーションの摩擦や、利用者様への心のケアが難しい時もあり、仕事のストレスを感じることがあります。
介護職員の退職理由とは
では実際に、介護職員の退職理由にあがっているものは何なのか。そして、転職先に希望する条件は何なのか。この2つを理解し、希望条件を整えることで、自ずと採用活動を優位に進めることが可能です。離職経験者のうち、直前職が介護関係の仕事であった労働者に直前職を辞めた理由をたずねたところ、「職場の人間関係に問題があったため」が27.5%で最も多く、次いで「法人や施設・事業所の理念や運営の在り方に不満があったため」の22.8%「他に良い仕事・職場があったため」が19.0% 「収入が少なかったため」の18.6%「自分の将来の見込みが立たなかったため」の15.0%の順となっています。性別でみると、男性は「法人や施設・事業所の理念や運営の在り方に不満があったため」が30.3%、 女性は「職場の人間関係に問題があったため」が26.9%で最も多くなっています。特に個人宅に訪問する、訪問介護となると1対1の介助が基本となり対峙する現場での身体的な負担が大きいとも考えられます。また、入居系の介護となると夜勤などによる勤務形態や、給与面なども課題です。出典:令和4年度「介護労働実態調査」結果の概要について転職先に希望する条件とは
現在の法人に就職した理由をたずねたところ、「資格・技能が活かせるから」が37.2%で最も高く、 次いで「やりたい職種・仕事内容だから」が36.4%、「通勤が便利だから」が36.3%となっています。性別でみると、男性は「やりたい職種・仕事内容だから」が33.6%で最も高く、次いで「働きがいのある仕事だと思ったから」が33.2%となっています。女性は「通勤が便利だから」が39.9%で最も高く、次いで「資格・技能が活かせるから」が39.5%となっています。職種別でみると、介護支援専門員は「資格・技能が活かせるから」が51.1%、「やりたい職種・仕 事内容だから」が42.6%、介護職員は「通勤が便利だから」が40.4%で他の職種に比べて高くなっておりここでわかるのは、介護職員を希望する人の多くが、労働環境的に通いやすく、資格・技能が活かせる事を重視されていることがわかります。上記から、転職先に望む条件に多いものとは- 専門性の向上とキャリアアップの機会:多くの介護職員は、自身のスキルや専門性を向上させたいと考えています。そのため、転職先には研修や教育制度が充実していることや、キャリアアップの機会があることが望まれます。
- 待遇や給与の改善:前職での給与面の不満を解消するため、待遇や給与の改善を求めるケースもあります。労働条件が整っており、報酬面でも満足できる環境を希望する方が多いです。
- 労働環境の改善:職場での働きやすさを求める声が多い為(例:カルテ管理の簡素化や労働時間の柔軟化)労働環境の改善を望む方が多いです。
採用を優位に進める為の条件とは
介護職員の【離職理由】【入職理由】【転職先に望む条件】を整理すると- 働きやすい環境であること
- 勤務時間に負荷が少ないこと
- 給与面は市場環境を理解し、その中でも好条件であること




