
『経営戦略は持っていますか?』
事業経営の本を読むと経営戦略の必要性が説かれています。響きはかっこいいですが、なんか分かりにくくないでしょうか?「戦略とはなんですか?」というそもそもの質問に答えられる方はどれだけいるでしょうか。
今回は『戦略とは何ぞや』という、理解しているようではっきりと分かっていない(はず)のことについて書きたいと思います。
戦略とは
特定の目的を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術(Wikipedia参照)
戦略という言葉はもともと軍事用語です。 戦争の中で、勝利という特定の目的を達成するために限られた資源を有効に使う方法を戦略と呼んでいました。(ちなみに歴史上文献で確認できる最初の戦略の概念を記したのは孫子だそうです)この軍事用語を1960年代のアメリカで企業経営で使うようになりました。つまり、企業経営を戦場で生き残ることに例え、企業の限られた資源を有効に使う方法、ということです。では、有効に使うとはどういうことか。それは「外部環境に合わせる」ということです。戦場でも、
- 敵がどんな武器を持っているのか
- 地形や気候はどうなのか
こういった外部環境に対応するために、組織編制、武器の選定を行います。もし相手が機関銃を持っているのに、竹槍を選べば勝つことは難しいです。敵は昨日は竹槍を持っていたとしても、今日は機関銃を持っているかもしれません。経営戦略でも、
これらに対応するため、資源を配分していくわけです。市場は変化があるから、生き残るのが難しいのです。ただ、変化を正確にとらえ、正しく対応できさえすれば生き残ることは、難しいことではありません。経営戦略は持っているか?と聞かれると難しく感じてしまいますが、簡単にいうと、「周りの変化に合わせて上手に事業してますか?」ということです。ちなみに「上手に」というのがポイントです。「上手に」するために、
- 事業ドメインの設定
- ヒトモノカネ情報の資源配分
- 競争優位性の構築
などなど、いろいろなノウハウ、フレームワークがあるわけです。まさに孫子から現代まで脈々と残されてきたものです。ただ、こういったフレームワークも、周りの変化(環境変化)を把握していないと真に意味があるものにはなりません。まとめますと、
≪経営戦略とは≫周りの変化に合わせて上手に事業すること ≪なぜ経営戦略が必要か?≫周りの変化への対応方法がないと生き残るのが難しいからイメージいただけたのではないでしょうか。経営戦略を意味を持って、言葉に出せるようになれば幸いです。(少なくとも私はここまで考えないと「かっこいい」から脱却できません)
薬局の経営戦略
ここから、お話を薬局の経営戦略に移します。
多角化戦略の必要
我々は地場で展開される薬局経営者へ経営戦略を提案しています。それは多角化戦略です。
つまり、周りの環境に合わせるために多角的に事業(薬局+α)しましょう、ということです。ちなみに本当は、中小企業は市場浸透戦略を最初に検討すべきです。一つの市場で浸透していく、つまり薬局であれば薬局事業で限られた地域で一番を目指す、などの戦略です。経営資源が限られる中小企業では、限られた市場で優位性を築くことが、経営資源を有効に活用するために効果的だからです。ただそれでも我々は、中小規模の薬局へ多角化戦略の必要性を説いています。というのは、
薬局業界を取り巻く環境の変化を考えると『 市場浸透戦略 > 多角化戦略 』でリスクが高いからです。社会保障制度の限界により、調剤事業だけでは市場の縮小が進みます。そのため、薬局のサービスを調剤周辺も含めて考え、多角化することで事業リスクを抑えることが有効なのです。健康サポートだけにとどまらず、保険外の物販や食事なども含めて提供できる体制を目指します。
どんな戦術をとるか
次に、この戦略を達成するために、具体的にどんな戦術をとるか、ということを考えていくわけです。この戦術は我々のノウハウになるので、もし興味があれば、「興味あり」とこのメールにご返信ください。個別にお教えいたします。改めてですが、10年後、20年後も企業が活躍し続けるためには薬局も経営戦略を持っていることが重要です。今まで経営戦略なんて考えたことないという方も、 「環境がどう変わるのか?」「それにどう対応するか?」から考えてみてはいかがでしょうか。その一歩が5年後10年後を変えるかもしれません。経営のヒントになれば幸いです。